飲食店等の情報提供サービスをおこなうぐるなびは、同社サービスに加盟している飲食店313店舗を対象に、飲食店のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する調査を行い、その結果を発表した。
その結果から見えた飲食店のDXに関する現状と導入サービスについて紹介します。
飲食店のDX 76%が「必要」と回答
飲食店運営のDXに関するを調査した質問では、下記のような結果となった。
「必要だと考え、すでに十分に進めている」11%
「必要だと考えて進めているが不十分」39%
「必要だと考えているが、進められていない」26%
76%が「必要性」については感じていながらも、その内の66%が進められていないのが現状のようです。
現在、導入・利用しているシステムは?
現在、導入・利用しているシステムの種類を聞いた質問では、下記のような結果となった。
「ネット予約システム」71%
「Web台帳システム」45%
「POSシステム」42%
「受発注システム」37%
「モバイルオーダーシステム」10%
予約に関するシステムの導入・利用が多い一方で、モバイルオーダーシステムの導入・利用は少ないことが分かった。
導入意向最多はモバイルオーダー
今後の導入・利用の意向を聞いた質問では「モバイルオーダーシステム」が最多で39%が今後導入したいと回答しているという。その理由としては、「ホール業務(接客)の人手を減らせる」(39%)が最多、次いで「注文以外の業務に集中できる」(30%)という回答だった。
モバイルオーダーのメリットとは?
また、すでにモバイルオーダーシステムを利用している店舗が感じているメリットとしては、「ホール業務(接客)の人手を減らせる」と回答したのは40%で1番多い回答ではなく、「注文以外の業務に集中できる」(43.8%)が最も多いという結果になった。
慢性的な人材不足が課題の飲食業界でモバイルオーダーシステムなどのデジタルを活用した店舗運営の必要性は益々増していくことが予想されるが、ツールを導入するだけではなく、まずは企業としてDXへ取り組む体制を整えることが重要だと言えるだろう。